業者比較するときのポイント
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1. 不用品回収業者の比較・選び方
引っ越しや片付け等で出た不用品は回収業者に処分してもらうことができますが、不用品回収業者と一口に言っても様々な会社があります。
そこで自分の目的に合った業者を見つけるため、複数の会社を比較することをおすすめします。
比較を行う際には、それぞれの特徴だけでなく、業者を選ぶうえで気をつけるべきポイントにも注目しましょう。
そのため、ここではまず、選び方の注意点について詳しく説明し、最後にそれらをふまえて不用品回収業者の比較を行います。
不用品回収は悪質な業者によるトラブルも報告されており、安心してサービスを受けるためには事前に調査することが大切です。
不用品回収業者の利用を考えている場合、どこに依頼するか迷っている場合は参考にしてみてください。
1-1. 不用品回収とは
不用品回収とは、文字通り使わなくなったものを回収することで、壊れてしまって使えないものも回収対象となります。
ちなみに、同じ音でも「不要品」と表記する場合は、使用可能な状態で要らないものを指します。
依頼主にとっては処分するものとひとくくりにできてしまいますが、業者によっては明確に分けるところもあります。
リユース・リサイクル目的で回収・買取を行うか、廃棄するかで取得すべき資格が異なるからです。
なかには買取をメインに手がけており、不要品の引き取りしか行っていない会社もあります。
場合によっては処理したいものを不用品か不要品かで分ける必要も出てくるため、違いを認識しておくと便利です。
不用品の処分方法には、自治体で収集してもらう、不用品回収業者を利用する、引っ越し時に出た不用品であれば引っ越し業者に依頼す
る、などがありますが、ここでは不用品回収業者を利用するケースについて詳しく紹介していきます。
1-2. 不用品回収業者の料金
不用品回収業者の利用料金は、回収する品ごとに設定されるケースと、不用品の容量で設定されるケースがあります。
前者の単品回収では、それぞれの品ごとに設定された回収料金に、出張費や作業費などを含む基本料金が上乗せされることが多いです。
人手が必要な重いものを運搬する場合、エレベーターがなく階段を利用しなければならない場合などにはさらに追加料金がかかるため、事前に確認しておきましょう。
単品回収の相場は以下の通りです。
- テレビ(液晶)2,000円~4,000円程度
- エアコン2,000円~5,000円程度
- 洗濯機5,000円~12,000円程度
- 冷蔵庫5,000円~12,000円程度
- ダイニングテーブル2,000円~5,000円程度
- ソファ3,000円~10,000円程度
- ベッド3,000円~6,000円程度
- たんす3,000円~6,000円程度
- 本棚3,000円~5,000円程度
これに加え、別途請求される可能性のある費用の相場についてもまとめました。 - 基本料金(出張費や作業料金などを含む)3,000円~10,000円程度
- 重量のある不用品の運搬5,000円程度
- 階段利用料金1階につき1,000円~
- 早朝、深夜対応5,000円程度
一方、積み放題プランや定額パックなどと呼ばれる後者は、利用する車の種類によって料金が決まっています。
その車に積めるだけ積んで回収してもらえるため、不用品の量が多い引っ越しやリフォーム時に便利です。
こちらは基本料金に出張費や作業料金が含まれている業者が多いですが、単品回収同様に追加作業員が必要となった際、エレベーターなし
物件の場合などは別途料金が発生することもあります。
あらかじめ料金内容を確認し、不明点があれば業者側に問い合わせるようにしてください。
積み放題の相場は以下の通りです。
軽トラック以外はサイズに幅があり、企業によって所有しているタイプが異なるため料金にばらつきが出ています。
また、大まかな目安として、軽トラックプランは1Kの間取りの片付けや、押し入れに収納されていた不用品処理向きの容量です。
そして、1.5tトラックは1DK、2tトラックは2DK、4tは3DK以上の間取りに適しています。
・軽トラック10,000円~25,000円程度
・1.5tトラック35,000円~60,000円程度
・2tトラック25,000円~100,000円程度
・4tトラック80,000円~250,000円程度
両方のプランに共通して言えることですが、業者によって料金に差が見られます。
他社の見積もり額の方が高かった場合、割引してくれる業者もあるため、複数の業者から事前見積もりを取るのがおすすめです。
1-3. 不用品回収業者について
不用品回収業者の強みは、様々な種類の品を一度に回収してくれることです。
普段のごみ出しとは違って分別する手間が省け、さらに家電など自治体では収集してもらえない品目も引き取ってもらえます。
自宅まで回収に来てくれるため、大量の不用品を自分で運び出す労力がかからないというメリットもあります。
不用品の量や種類が多い場合、自分では動かせない大型家具・家電を処分したい場合などには、不用品回収業者を利用することをおすすめします。
また、場合によっては当日対応も可能など時間の融通が利きやすく、忙しくて在宅する時間が限られる人にも最適です。
しかし、なかには悪質な業者も存在し、不当に高額な請求をする、断ると脅しに近い態度で費用を払うよう迫る、といったトラブルも報告されています。
盗難や不法投棄なども発生しているため、注意して情報をチェックし、信頼できる業者を選ぶ必要があります。
1-4. 不用品回収業者の選び方
回収品の不法投棄、高額な請求、盗難など、悪質な業者によるトラブルも発生しており、不用品回収業者を選ぶ際には注意が必要です。
信頼できる業者を見つけるため注目したい点に、料金体系、取得している資格・許可、所在地や実績といった会社情報、保険加入の有無などがあります。
ここでは、業者選びで気をつけるべきポイントについて、それぞれ詳しく紹介していきます。
1-5. 作業料金
無料での不用品回収や格安での処分を謳い、実際に作業を依頼したら何かと理由をつけて高額な請求をされた、といったトラブルが報告されています。
事前に料金体系がしっかり示されているかどうかを必ずチェックしましょう。
たとえば、ホームページに料金の記載がない業者、料金設定が曖昧で、問い合わせても見積もりをしなければ概算額さえ出せないといった業者は避けた方が無難です。
また、見積もり自体行わず、実際に作業してみないと料金が提示できない会社も高額請求される危険性が高いと言えます。
トラブルに巻き込まれるのを防ぐため、あらかじめ追加料金の可能性も含めて、明確で詳細な料金情報を示してくれる会社を選びましょう。
さらに、見積額をメールや書面で証拠として残してくれる業者が安心です。
1-6. 資格の有無
利用者から料金をもらって不用品の回収や処分を行うには、資格や許可の取得が必要です。
優良な業者であれば取得した許可や資格をホームページに明記しているため、そちらもチェックするようにしてください。
不用品回収業者にとって必須といえるのが、リユース・リサイクルに回すことを目的に不用品を買取できる古物商許可です。
さらに、不用品を回収して廃棄する場合は、一般廃棄物収集運搬業許可を取得する必要があります。
ほかにも、遺品整理を依頼する場合は、遺品整理士資格を有しているかどうか確認しておくのもおすすめです。
こちらは認定資格で必須ではありませんが、信頼できる業者を選ぶうえでの目安になります。
無許可の違法な業者に依頼してしまうと、不法投棄や不正輸出に発展しかねません。
たとえば、無料回収を前面に押し出した宣伝をしている業者は、無許可営業の可能性が高いため利用するのは避けましょう。
不用品の処理には基本的に費用が発生するため、全てを無料で行うというのは不自然といえます。
無料回収をアナウンスしながら町中を巡回している業者、同様に無料引取を謳ったチラシをポスティングする業者は要注意です。
1-7. 保険加入の有無
不用品の搬出時には、家の壁や家具、マンション・アパートの共用部分を傷つけてしまった、事故により負傷者が出た、という事態もまれに起こり得ます。
この場合、業者側の補償額が不十分だと、さらに費用がかかってしまう恐れがあります。
また、悪質な業者が弁償をせず、近隣住民とさらなるトラブルに発展してしまったというケースも報告されています。
万が一に備え、業者が損害賠償保険に加入しており、何かあった場合は補償してくれるかどうかもチェックしましょう。
加えて、依頼主が保険料を負担する必要があるか、補償額は最大いくらか、ということまで確認しておくと安心です。
1-8. 作業実績
これまでの実績数に加え、遺品整理やゴミ屋敷の片付けなど、不用品回収業者がこれまでどのような案件を手がけてきたかを調べることも大切です。
経験を積んだ信頼できる業者か判断する材料になるうえ、得意な分野を知ることで利用目的に合った業者を見つけやすくなります。
加えて、利用者の口コミをチェックするのもおすすめです。
ただし、公式ホームページに掲載されている実績数や口コミだけを参考にするのは避けましょう。
業者側がまとめている情報のため鵜呑みにせず、口コミサイトや比較サイトなどもあわせて閲覧することでトラブル回避にもつながります。
1-9. 作業内容
具体的な作業内容をきちんと教えてくれるかどうか、というのも不用品回収業者を探すうえでの大事な判断材料です。
当日になってオプション作業を理由に高額請求されるといったトラブルを防ぐためにも、何をしてもらえるのか、何ができないのか、という点を明らかにしておきましょう。
説明が曖昧な業者や、事前見積もりで提示された料金の内訳と、説明された作業内容とが合致しない会社は注意が必要と言えます。
また、目的に合った作業を行ってくれる業者かどうかも念入りにチェックしておくと安心です。
たとえば、遺品整理を依頼する場合は、遺品の仕分け作業や特殊清掃なども作業内容に含まれていることを確認しましょう。
確認を怠ると、単純に不用品の回収と処分のみが行われ、手元に残しておきたかった貴重品まで捨てられてしまったという事態が発生しかねません。
自分が受けたいサービスを明確にし、それを提供できる業者を探すことが大切です。
1-10. 会社情報
会社情報を確認することも、信頼できる業者を見つけるうえで有効な方法です。
ホームページに所在地等の会社情報が明記されているかどうかを調べましょう。
住所・電話番号の記載がない業者は、後々連絡が取れなくなる恐れがあるため避けた方が無難です。
さらに、記載されている情報が携帯電話の番号のみという場合も、所在地が曖昧のため警戒した方が良いといえます。
また、たとえ住所が記載されていても会社が存在しないというケースもあるため、正しい住所かどうか、営業実態があるかどうかもチェックしておく必要があります。
その際、参考にできるのが許可取得者の一覧や名簿です。
不用品回収業者にとって必須である古物商許可を取得していれば、都道府県公安委員会のホームページ内にある古物商一覧に掲載されています。
また、一般廃棄物収集運搬業許可を取得した業者であれば、各自治体のホームページに名簿がまとめられているため、両方を確認することをおすすめします。
1-11. 不用品回収業者の比較について
引っ越し業者が不用品回収を兼ねているパターン、遺品整理をメインに手がけている企業など、様々なタイプがある不用品回収業者。
そのため、数社を比較する際には、ポイントをしぼると情報をチェックしやすくなります。
最後にここでは、特に買取の有無に注目して、不用品回収業者の比較を行っていきます。
買取の有無で違いが出やすいのは料金です。
買取を行っている業者は、そうでない会社に比べて料金を安く抑えられるケースが多く見られます。
本来廃棄処分になる不用品でも、修理して再利用できるもの、分解して再資源化できるものを買取し、その分の金額を差し引いてくれるためです。
なかでも、リサイクルショップが手がける不用品回収サービスは買取対象が幅広い傾向があり、不用品の種類が多い人に最適です。
また、中古品の輸出を行っている業者には、買取サービスがなくても、品によっては無料で引き取ってくれるところもあります。
業者によって得意ジャンルが異なるため、家電の不用品が多い場合は家電の買取がメインの会社を選ぶなど、品目に応じて検討するのもおすすめです。
不用品回収業者を比較するときは「何をしてほしいか」を明確にする
悪質な業者とのトラブルを避けるためにも、不用品回収業者を選ぶ際は、料金体系や作業内容、会社情報が明確に示されていることを確認してください。
また、買取ができるものは買取して欲しい、遺品整理をしてもらいたいなど、自分が受けたいサービスを明らかにしておくことで比較検討もしやすくなります。
自分に合った信頼できる業者を探して、安全に不用品処理を行いましょう。